医療

①ドップラーエコーってなんですか?

救急車がピーポーピーポーって言いますよね。あれ、向かってくる時は音が高くなってピーポーピーポーって。通り過ぎたら急に低くなるよね。そういうのドップラー効果って言うんですよ。

超音波装置の仕組み

そもそも超音波装置、エコーってどうなってるかご存知ですか?体の表面から音波を内臓のほうに向けて発射します。内臓から帰ってきた音波をキャッチして、そのスピードや帰ってきた音の大きさ、速さで画像をつくります。例えば、乳腺の中の腫瘍などを描き出します。私が大学を卒業したての30数年前は、すごく画像が悪かったですが、今はものすごくきれいに内臓や腫瘍が映されます。

超音波でどんな内臓も見えるんですか?

どんな画像診断装置、CTやMRI、最近有名なのはPET検査ですが、どの検査にも利点欠点があります。超音波画像は.音の跳ね返りが良い臓器を見るのに向いています。また体の表面にある臓器の方が見やすいです。乳腺、甲状腺など体表から近い臓器はいいですね。

他にも条件があります。水と空気とは、音の伝わるのはどちらが良いのでしょう?水の方が音がうまく伝わって反射もしやすいです。ところが空気は音が減衰してしまいます。だから空気がいっぱいの肺を見るのには、超音波は向いていません。肺にはCTがいいですね。逆に、肝臓や心臓は超音波ですごくきれい見ることができます。おなかの中では、子宮がよく見えます。普段は前に腸があってあまり見えませんが、赤ちゃんがいるときには大きくなり、お腹の壁から直接子宮を触れることができます。子供がいる子宮には羊水と言う水があって、その中に赤ちゃんが浮いています。水を伝って超音波で、赤ちゃんの顔や心臓などを映し出すことができます。最近の画像がすごく綺麗ですよ。男の子が女の子が分かるだけでなく、心臓の病気まで見ることができます。

カラーで血流を見る診断装置

カラーで血液の流れが見えるようになっている超音波診断装置、ドップラーエコーって言うんですよ。カラードップラーって言ったりします。心臓の中の血流を見たり、動脈や静脈の中の血流を見ることができます。乳腺外科では、乳腺腫瘍の中の血流を見たりすることで、診断に役立てています。

血流を見るドップラーエコーの仕組み

エコーは超音波、音を臓器に当てて、跳ね返ってきた音を使うと言いましたよね。そうなんです、音の跳ね返りのスピードを利用します。ピンポン玉を壁に当てて帰ってくるのと、ピンポン玉をラケットで打ち返すようなものです。こっちに向かってくる血液に当たって返ってくる超音波が返ってくるのは速くなり、向こうに行ってしまう血液に当たった超音波は遅くなります。はじめに言った救急車の音が高くなったり低くなったりするのと同じです。向かってくる救急車は高い音が聞こえるし、遠ざかる救急車の音は低くなります。

それを画像にはんえいさせます。向かってくる血液に当たって戻ってくる早い超音波は赤く、遠ざかる血液に当たって戻ってくる遅い超音波を青く表示するようにしています。血液の流れが色で表示されるので、心臓の中の弁の漏れがある弁膜症の程度を観察したり、乳腺の腫瘍の血液の流れを見たりすることができます。すごく便利です。

今回はちょっと難しい話でした。わかだ他かな?

わかるかな、わかんねぇだろうなぁというのがありましたが、知っている人はいくつぐらいなんでしょう?(笑)

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