医療

Long COVID(コロナ後遺症)について

Post-acute COVID-19 syndrome:Nature Medicine volume 27, pages601–615(2021)

米国ミシガン州の38の病院からの観察コホート研究では、医療記録の抽象化と電話調査を利用して、60日で生存して退院した1,250人の患者の転帰を評価しました(以下、急性COVID-19米国研究と呼びます)20。研究期間中に、患者の6.7%が死亡し、患者の15.1%が再入院を必要としました。この研究で電話調査を完了した488人の患者のうち、32.6%の患者が持続的な症状を報告し、そのうち18.9%が新たな症状または悪化した症状を示しました。階段を上る際の呼吸困難(22.9%)が最も一般的に報告されましたが、他の症状には咳(15.4%)および味覚および/または嗅覚の持続的な喪失(13.1%)が含まれていました。

イタリアで設立された急性期後の外来サービス(以下、急性期後のCOVID-19イタリア研究と呼ぶ)3最初の症状の発症から平均60日のフォローアップで急性COVID-19から回復した、退院した143人の患者の87.4%で症状の持続が報告されました。倦怠感(53.1%)、呼吸困難(43.4%)、関節痛(27.3%)、胸痛(21.7%)が最も一般的に報告された症状であり、55%の患者が3つ以上の症状を経験し続けています。EuroQol視覚アナログ尺度で測定した生活の質の低下は、この研究の患者の44.1%で認められました。

フランスからの重症ではないCOVID-19の150人の生存者に焦点を当てた研究は、同様に60日間のフォローアップで個人の3分の2に症状の持続を報告し、3分の1は急性COVID-19の発症時よりも気分が悪いと報告しました(参照。21)。

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